泣きながらレトルトカレーを食べて帰った借金大魔王。
月曜日に早速役所へ行き、生活保護の手続きをしたそうな。
その説明を電話で聞きながら、ばぁばは歩いていた。
角を曲がった瞬間、なんとそこには魔王がいた。
なんたる偶然…。
あまり嬉しくはないが。
でもちょうどいい。話を詳しく聞こうではないか。
「お茶でも飲む?」
なぜか歯切れの悪い返事。
「都合悪いの?」
魔王が答える。
「これから担当の人と会うんだ。」
「そうなんだ。わかった。じゃあまたね。」
そう言って魔王は角を曲がった。
私は目の前のスーパーに入ろうとして、ふと思った。
担当?
これから会う?
役所以外で…?
おかしい…。いや、怪しい 笑
スーパーからすぐに出て、魔王が曲がった角を見る。
……いない。
魔王は足が悪いので早くは歩けない。
どうしたんだ?どこへ行った?
そして私は気がついた。
最初に鉢合わせしたその場所は…。
パチンコ屋の前だった。
絶対いる。
もはや確信しかない。
「居ないでくれ…」
そう願いながらパチンコ屋の中へ入る。
まるでデジャヴ。
何度もこのシーンを繰り返してきた。
そして…
魔王は、いた。
「何やってんの?」
魔王は驚いて口をパクパクさせている。
お前は金魚か…笑
下を見ると、玉の入った箱が積んである。
パチンコをしている最中に
私からの電話で外に出て話していたらしい。
そして私とバッタリ会ってしまったというわけだ。
元々、パチンコの借金が原因で離婚している。
私が渡したなけなしの二千円と、
役所が先に渡してくれた生活保護の一部で
パチンコをしていたと、魔王が白状する。
私は何をやっていたんだろう。
なけなしの二千円を渡して、
大事な食料も持たせて…。
ああ、神様。
私は大ばかです。
湧き上がる怒りを抑えながら
(多分抑えられてはいない…笑)
「もう二度と私の人生に関わらないで‼️」
それだけ言って、家に帰った。
流石、借金大魔王。
この状態でもパチンコをする。
ブレない奴だな…笑
負けたらどうするんだ?
もう知らない。
奴がどうなろうと知ったこっちゃない。
もう二度と会うこともないだろう…
と、この時は思った 笑
この時は、まだ推しはいなかった。